サイレントマニュピレーション体験談、施術

重度の凍結肩と診断された私はサイレントマニュピレーションを受けることになった。

サイレントマニュピレーションとは肩に麻酔をして強引に癒着した関節包を破る施術、私はそう理解している。詳細は専門家の医師がネット上でたくさんしているので素人解説はこの程度にしておこう。間違って理解しているかもしれないのでその点は素人のいち患者なのでご容赦願いたい。

さてサイレントマニュピレーション当日の注意点は肩に麻酔をする以上、病院からの帰りは全く腕を動かせない点だろう。とくに私のように田舎の車社会だと要注意だ。私の場合は家族に送迎してもらった。血圧を計ったあと、エコー診断で肩の神経にブロック注射をした。注射の痛みはあるが大した痛みではない。注射後、呼吸器に問題が起きる可能性があるらしく、麻酔がきくまで20分ほど安静にした。私は呼吸に問題はなかったが、注射をした右肩のほうの顔が少し痺れを感じ、そのうち自分の意志は全く右腕全体が動かなくなった。麻酔の効きを確かめたあと、いよいよサイレントマニュピレーションを始まった。

ベッドに寝た私の右肩を先生が動かす。これまで半年以上も全く動かなかった右肩から異様な音がする。まるでダンボールを破るようにビリビリ、バリバリと音がなる。麻酔をしているので痛みは全く無い。先生が肩の動作を確認しながら順番に動かしていく。どうやら関節包を破る?動作にもの手順があるようだった。サイレントマニュピレーション自体は一瞬だった。10分もかからなかったと思う。終わったあと、先生が肩を確認しながら動かす。まるで自分の肩ではないように、怪我をする前と同じ、いや下手をするとそれ以上に可動域で肩が動く。健康が一番大事、そんなセリフが頭の中を反芻した。

この時点で肩周りは全然痛くなかったのだが、内旋、外旋の動作に多少の痛みを感じた。肩の麻酔とは関係のない神経が動作に関係しているのだろうか?多少の疑問はあったが、こうして私のサイレントマニュピレーションは終わった。施術後の痛みを緩和するための注射を打ち、三角巾で右腕を固定、麻酔による急な溶体の変化を避けるため30分ほど安静にして帰宅した。病院での待ち時間を含めて全部で2時間ほどの施術だった。