リハビリ開始とその結果

凍結肩と診断された私は新しい病院でリハビリが始まった。以前の医者は注射やリハビリなどの指導は一切なく、痛みがあるから動かすなという指示だけだった。それに対し、新しい病院ではリハビリ前にエコー診断で注射を打ってもらった。この注射によるものかわからないが、リハビリ時には痛みが少なく関節の可動域も多少の改善傾向があった。このようなリハビリを1ヶ月続けたところ、最初よりは全体的に改善したが一定段階から変化が少なくなった。2ヶ月がすぎる頃にはリハビリの進捗がほとんど見られず完全な足踏みとなってしまった。先生からリハビリの回数を週2回に増やすよう言われたが3ヶ月が過ぎても大きな変化はなかった。もちろん、家でのリハビリをサボったつもりはない。ただ絶対的な痛みと進捗のない結果を前に、取り組む気力は奪われていたと思う。3ヶ月が過ぎたころ医師からサイレントマニュピレーションを受けたほうがいいと言われた。先生曰く、「程度が悪い凍結肩だからリハビリを中心とした保存療法では難しい」と最初の診断でも説明を受けていた。私は二つ返事でサイレントマニュピレーションを受けると答えた。このままでは本当に一生方が上がらないかもしれない、そんな恐怖が私の中にあった。もちろん、最終的には内視鏡手術という選択肢があることも知っていたが、入院を含むこの手術は仕事を考えると選択しづらかった。サイレントマニュピレーションは当日から翌日にかけてこそ生活に影響があるが入院もなく保険適用の施術だ。私にはありがたい選択肢だった。

結果的に、3ヶ月のリハビリによる保存療法では回復には至らなかった。これは私の凍結肩が重度だったことが原因で、通常ならば私のように40歳の若さだったらこれでも十分な結果になるらしい。もっと早く病院を訪れていれば、後悔はいつでも後でするものだ。そんな私がこの先にさらに後悔しないためにも私はサイレントマニュピレーションを受けることにした。