最初のリハビリ

サイレントマニュピレーションを受けて2日が過ぎ、腕の麻酔もようやく切れ、自分の意思で動かせるようになった。ここからリハビリが始まった。

理学療法の先生から以前から教えてもらった運動をやってみると、明らかにサイレントマニュピレーションを受ける以前と違う。まず可動域がぜんぜん違う。肩をゆっくと動かすとじわ~と関節包が広がる感覚が確かにあるのだ。施術前に、動かせるようになったらとにかく動かすようにと指示された。関節周りが一時的に柔らかい状態になるから、そのうちに可能な限り可動域を広げる、もちろん痛いと感じる動作は禁止された。とにかく教えてもらったリハビリをすると全ての動作で肩関節周りにじわ~とした感触を感じた。そして残念なことに、可動域自体は以前と比べ物にならないけれど、ケガの影響を感じる範囲でしか動かせなかった。それ以上に動かそうとすると痛みが強く、できないと感じた。

サイレントマニュピレーションを受けて最初のリハビリで感じたことは「医学ってすごいな」だった。ようやくリハビリのスタートに立てたと思った。それぐらい私の凍結肩は重症だったのだ。

以前とは比べ物にならない可動域と動かすとじわ~と何かが広がる感覚、病院に通いだしてから初めて希望を感じた瞬間だった。